看護師が医療現場で使用するマスク

看護師が医療現場で使用するマスクは、その医療現場の状況によって大きく異なります。まず、一般的な街のクリニックでは、使い捨てのプリーツタイプのマスクを多く使用しています。というのも、感染症に対するリスクが緊急性の高いものではないということから、比較的手に入りやすいプリーツタイプのマスクが主流です。このタイプのマスクは、広く市場に流通しており、安価で入手しやすいのが特徴でしょう。しかも、3層構造になっているので、ウィルスや飛沫感染を予防することができます。次に、感染症に罹患した患者が入院する病棟で使用されているのが、医療用に開発された立体型マスクです。この立体型マスクは、99%の確率でウィルスなどをブロックするため、感染症患者が入院する緊急性の高い医療現場においてはこのマスクの使用が医療従事者に義務付けられています。この立体型のマスクは、感染症予防の観点から患者と接するたびに使い捨てされるので、毎日大量の立体型マスクが緊迫した医療現場で用いられているのです。

その一方で、医療現場で使用されていないのが、布製マスクです。一般消費者の間では布製マスクもかなり普及していますが、医療現場は例外的で、布製マスクは利用されていません。その訳として、布製マスクは使い捨てをするにはコストが掛かりすぎること、洗濯の際の手間がかかり過ぎることなどが挙げられます。さらに、衛生上の観点からも、感染のリスクがあるため、看護師の使用には適していないのです。このように一口にマスクと言っても、使用条件によって適しているものとそうでないものがあるので使用する際には注意が必要です。このように、看護師のマスクにも適材適所があることを知ってきましょう。