医療現場では患者や医療スタッフの健康を守るために様々な対策が行われていますが、中でも看護師のマスクの着用は感染症の広がりを最小限に食い止めるうえで欠かせない取り組みの一つといえます。特に、感染症が流行しやすくなる時期には、病気により体力が低下している患者の発症リスクが高くなります。そのため、職場内で徹底してマスク着用の啓発運動を行ったり、ミーティングの際にスタッフ間でマスクの重要性について話し合ったりすることが大切です。くしゃみや咳による飛沫の防止をしたり、院内に感染症を蔓延させないようにしたりするには、正しいマスクの着用の仕方についてきちんと学ぶ必要があります。
医療機関によっては、常勤から非常勤まですべての看護師を対象にマスクの着用に関する研修を行ったり、上司や先輩看護師が若手にアドバイスをしたりしているところもあります。また、マスクの形状や素材には様々なものがありますが、感染症のタイプや流行の程度などを随時確認して、適切なアイテムを選ぶよう心がけることがポイントです。看護師をはじめとした医療従事者に適した医療用のマスクの中には、一枚あたりの価格が高いものが目立ちますが、ほぼ全てのウィルスや細菌をシャットアウトできるものも少なくありません。そこで、いざという時に備えて、日ごろから多くの医療現場で採用されているマスクのメリットとデメリットについて、職場内で確認しておくことが肝心です。